Linux上でプログラムを作っていると、使い慣れたWindowsなどのエディタでプログラムを作りたくなります。そのためには、LinuxのファイルをWindows側から見えるようにしなければなりません。
Sambaというソフトウェアを使うことで、Windowsのネットワーク共有を通じてLinux上のファイルを閲覧・編集できるようになります。ディストリビューションはUbuntu 10.04 LTS Server x64です。
Sambaのインストール
sambaパッケージがあるので、これをそのまま導入します。
$ sudo aptitude install samba
Sambaの設定
Samba本体の設定をします。
% diff -u /etc/samba/smb.conf.orig /etc/samba/smb.conf [~:0] --- /etc/samba/smb.conf.orig 2010-08-04 22:59:08.826355859 +0900 +++ /etc/samba/smb.conf 2010-08-04 23:23:19.786405145 +0900 @@ -31,6 +31,12 @@ #======================= Global Settings ======================= [global] + unix charset = UTF-8 + dos charset = CP932 + display charset = UTF-8 + create mask = 0644 + directory mask = 0755 + kernel oplocks = no ## Browsing/Identification ### @@ -99,7 +105,7 @@ # in this server for every user accessing the server. See # /usr/share/doc/samba-doc/htmldocs/Samba3-HOWTO/ServerType.html # in the samba-doc package for details. -# security = user + security = user # You may wish to use password encryption. See the section on # 'encrypt passwords' in the smb.conf(5) manpage before enabling. @@ -244,13 +250,13 @@ # Un-comment the following (and tweak the other settings below to suit) # to enable the default home directory shares. This will share each # user's home directory as \\server\username -;[homes] -; comment = Home Directories -; browseable = no +[homes] + comment = Home Directories + browseable = no # By default, the home directories are exported read-only. Change the # next parameter to 'no' if you want to be able to write to them. -; read only = yes + read only = no # File creation mask is set to 0700 for security reasons. If you want to # create files with group=rw permissions, set next parameter to 0775.
書き換えが終わったところで、サービスのリスタートをします。
$ sudo service smbd restart
アカウントの管理
Sambaの設定が完了したら、あとはSambaを経由してLinuxサーバのファイルを閲覧するときの、アカウント管理だけになります。
Sambaではいくつかの方法で認証を行うことができます。
- UNIXアカウント
- LDAP認証
- Active Directory
- などなど……
今回はUNIXアカウント認証を使って、Sambaへログインできるようにします。このためには、libpam-smbpassパッケージを導入します。
$ sudo aptitude install libpam-smbpass
このパッケージを導入すると、UNIXアカウントのパスワード変更時に、Sambaアカウントのパスワードも同時に設定されるようになります。そのため、導入が終わったところで、passwdコマンドにてパスワードを変更します。
$ passwd
パスワード変更が完了すると、Sambaにログインできるようになります。
まとめ
Linuxを導入するときは既存環境に飽き飽きして「こんな環境なんて捨ててやる!」と思いがちです。しかし、しばらくすると「やっぱ今まで使っていた環境が使いやすい」ということを感じると思います。
今回は既存環境でLinuxファイルを読み書きできるよう、Sambaを使ってWindowsネットワーク共有の設定をしました。WindowsではなくMacOSを使っていても、LinuxサーバをWindows機と思って設定することで、この記事は役に立つと思います。
もっとも、MacOSの場合はNFSを使った方が簡単ではあります。
Leave a Reply